ドクターゆきこの温泉講話 10 「ストレスと温泉入浴」

ドクターゆきこの温泉講話 10

 

「ストレスと温泉入浴」

 

ストレスは、様々な外的刺激に対して、心身の歪み疾患として現れる症状です。

具体的には、頭痛・疲労感・不眠や過激な消化器系への影響などが多く見られます。

ストレスは、脳下垂体が受容体となり、これが副腎皮質ホルモン(ストレスホルモン)の分泌を促し、体ストレス反応として、このようなストレス性症候群を発症します。

 

一般に、原因の特定が難しく、したがって温泉入浴による全身的治癒作用が効果を発揮します。

その入浴作用には、温泉水含有化学成分や還元電位などの直接的な「物理化学作用」があります。

温泉療法では、ただ温泉地で入浴するだけで、温泉水からの刺激に対する生体反応を通して、代謝機能が賦活(活力を与えること)し、自律神経が調整され、ストレスから開放されるものです。

 

このように温泉は、日常的なストレスの歪みから私達を開放してくれる「自然の大きな恵み」なのです。

 

(監修:温泉療法専門医 那須野友規子)

 

 

このシリーズは、かつてゆきこ先生が山水園のために書き下ろしてくださったもので、あと1回分あります。先生は、あまり多くおられない「温泉療法専門医」のお一人でした。

専門家ならではの詳しい解説が読み応えがあり、漠然と「温泉は体にいい、ココロにもいい」と思っていたことが解明されたり、効果的な入り方を教えられたりと役に立っています。

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