アップ時期は記事と異なりますが、ゆきこ先生にいただいた原稿がありますので、こちらに掲載しておきます。
ドクターゆきこの温泉講話 8
【梅雨期を乗りきる温泉入浴】
梅雨期は、米作や夏の給水のための恵みの雨をもたらす反面、食あたりや皮膚疾患の季節でもあります。
食あたりの直接的な治療は投薬によりますが、根本的な体力をつけ、食あたりしにくいからだを作るためには、温泉入浴による全身療法がお薦めです。
湯温30度以下の低温浴や冷浴では、胃酸分泌が促進され、40度以上の温浴や42度以上の高温浴では、逆に抑制されます。急性消化器疾患では入浴は禁忌ですが、慢性消化器疾患でしたら、山水園など単純泉への入浴が効果的です。
また、水虫なども再発しやすい季節です。このような皮膚疾患では、温泉による患部の洗浄と還元電位による皮膚殺菌作用が有効です。
この時期、高温多湿で過ごしづらく、気持ちもふさぎがちですが、温泉入浴は気分転換や全身のストレス解消に大きく貢献します。
適度の入浴と、温泉に行くという「転地」によって、からだも心も梅雨期を元気に乗りきりたいですね。