いばらき門改修について、お知らせとお願いです

【いばらき門の改修についてのお知らせとお願い】

 

笛吹嘉一郎設計施工の「いばらき門」(県道から入ってくると最初に見える、庭園入口の門です)の、茅の葺き替えと屋根の木部の改修を致しました。

この門は大和郡山にある慈光院の茨木門の写しで、その二階洞雲は二畳中板の茶室となっております。

 

この茅葺きの門が出来て今年で65年。茅の葺替え修理は、以前は地元の職人さんにお願いしておりました。彼は「これが最後」と言いながらも2回も葺き替えをしてくれましたが、彼の後の職人さんが見つからず今に至っておりました。

 

この度、幸運なことに良い職人さんに巡りあうことができ、「傷んでしまったいばらき門を完成当時の姿に戻したい」という一念で、今回の改修に踏み切りました。

 

木部は笛吹嘉一郎の娘婿・笛吹巌の最後の弟子である野口勝幸棟梁(父親は笛吹嘉一郎の弟子)が、茅葺きは滋賀の茅葺職人田井中さんが施工しました。
当園では建築物の修理は、元あった姿・材料を変えずにできるだけ忠実に再現するよう努力しています。

 

材料の高騰や職人さんが少なくなった等、厳しい側面もありますが、伝統的な木造建築を後世に残すことは、今の時代に生きる私たちの役目だと思うからです。
こちらへお越しの際には、改修なったいばらき門をぜひご覧になってください。

 

なお、この度の改修に関しては、READYFORにてクラウドファンディングを行うこととなりました。
よろしければ、下記リンク先をご覧の上、ご協力いただければ幸いです。
https://readyfor.jp/projects/sansuien
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