ドクターゆきこの温泉豆講話6

<風邪と温泉入浴>

 

 

「風邪を引くと入浴しない」という方がありますが、上手な入浴は風邪撃退に効果的です。

ただ、風邪の強さと迎え撃つ体力には個人差がありますので、誰にも同じ効果というわけではありません。

 

●引き始め

まだ体力が勝っているので、入浴は多分に効果的。少し熱めの湯で全身を十分に温めると、血液循環が促進されて免疫機能が高揚する生理的効果と、血圧降下により緊張が解けて、風邪の進行を阻止するという心理的効果があります。

 

●峠のころ

無理に入浴する必要はありませんが、身体が発熱しているので、ぬるめの湯に入って体温調節を促したり、逆に高温のサウナで多量の発汗を促して新陳代謝を高め、汗の蒸発によって体温を下げる方法もあります。海外でもよく行われる方法です。ご自分の身体と相談して行なってください。

 

●治りかけの頃

普通に入浴できますが、風呂上がりの保温に留意します。湯冷めは禁物です。

 

【いずれの場合も大切なこと】

・脱衣場を暖かくすること

・水分補給を十分に

・悪寒を伴う症状の時や、消化器症状がある時は入浴しない