ドクターゆきこの温泉豆講話3

3:温泉の作用

具体的に、温泉はどんなふうに体に作用するのでしょう?

①物理的(機械的)作用「浮力」により、実際の体重の10分の1近い軽さになりますので、膝などの負担をかるくして筋肉や骨を鍛えることができます。「水圧」がかかることで、血行が良くなり、足のむくみの解消や心臓の鍛錬ができます。また水中で動くと水の抵抗のため適度な運動にないます。

 

②温熱作用38度では、鎮痛・鎮静作用が、また42度では興奮的作用があります。朝は熱い湯、寝る前はぬるめがおすすめです。

 

③科学的作用重曹泉は飲泉により胃腸病に良いと言われます。硫黄泉は血管を広げ、炭酸泉は循環器系に作用すると言われています。以上、三者一体の総合刺激により、自律神経系・内分泌系・免疫系の乱れを調整して正常化作用に働きます。

 

しかしこれらは一度に達せられるものではなく、2~4週間の療養期間を要します。けれども、肌ざわりの良い湯や硫黄の匂いなどでも心身は癒されますから、時々入湯するだけでも温泉はよいものです。