自然通信22 小さい春、見つけました

全国的に厳しい寒さが続いています。

ここ山口でも、大雪こそ降らないものの、朝の庭は霜で真っ白に。そんな中、今年もいち早く1本の梅が花を咲かせ始めました。去年の「自然通信」でもご紹介した、温泉の流れ落ちる滝のそばにある白梅です。(参照:自然通信15・16)

湯気の暖かさが心地よいのでしょう、どこよりも早く花をほころばせて、お客様を喜ばせてくれます。また、今年も気の早い一本の馬酔木(あせび)が、つぼみを鈴なりにつけました。

普通なら3月頃が花期なのですが、フクラ緑化システムのおかげか、元気いっぱいに早早と花をつけています。

 

お茶室によく似合う馬酔木。山水園には大きく育った馬酔木の木がたくさんあります。スズランを房にしたような可憐な花が、これから咲きそろっていくのが楽しみです。

風は冷たく、土は冷え凍っていても、遠くからやってくる春の声を、植物は敏感に受け取っているのですね。